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須成祭

須成祭とは

稚児を肩に乗せて行列をなすさま

冨吉建速神社・八剱社

須成祭は、蟹江町北部の須成地区にある冨吉建速神社(とみよしたけはやじんじゃ)・八剱社(はっけんしゃ)両社の祭礼として行われる川祭で、8月第1土曜日に宵祭、翌日曜日に朝祭が行われます。

この祭は、「車楽船(だんじりぶね)の川祭」と「神葭(みよし)の神事」の2部から構成されており、7月「稚児定め」から10月「棚下し」まで約100日間にかけて数々の祭事が行われ、別名「100日祭」とも言われています。

須成祭が平成24年3月8日付けで国指定重要無形民俗文化財に指定され、平成28年に「山・鉾・屋台行事」を構成する33の祭りのひとつとして、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。

指定名称 須成祭の車楽船(だんじりぶね)行事と神葭流し(みよしながし)
保護団体 須成文化財保護委員会
公開期間 7月初旬から10月下旬(宵祭・朝祭 8月第1土曜・日曜)
説明 天王信仰に由来する祭りとして注目され、車楽船の出る優雅な祭りと、
ヨシへの古い信仰を伝える神葭流しの二つの要素を伝えるとともに種々の行事が長期間行われることは貴重で、我が国の夏の祭礼やその変遷を理解するうえで重要である。

多くの祭事や行事がある須成祭ですが、ここでは、「宵祭」・「朝祭」、そして、古い形態を今でも残しているといわれる「葭刈」をご紹介します。

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●葭刈

ちまきそのもの又はちまきを投げているところ

葭を刈る(非公開)

葭刈は、朝祭の1週間前に行われます。白装束の葭刈連中(その年に成人式を終えた未婚の青年)が、葭刈舟に乗り蟹江川を下り、河口まで祭りのご神体となる葭を刈りに行きます。途中、「ちまき」を川岸で待つ人たちに投げながら川を下っていきます。この「ちまき」は縁起物とされ、受け取り食すと「夏病みしない」と言われています。

この日に刈ってこられた葭は、祭りの時、神様が降臨する御神葭様(おみよしさま)となり、朝祭の翌日の明け方には、ケガレを託して川へ流されます。

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●宵祭(午後8時~10時 飾橋~天王橋)

巻藁船が勇壮に運行しているさま

宵祭

仕掛け花火の様子

宵祭では、公民館で宿囃子がおこなわれ、その後、提灯をともした巻藁船1艘が飾橋を出発します。船は、祭囃子を奏でながら天王橋まで川を上ります。途中、御葭橋では、須成祭のときだけ祭船を通過させるために橋が上がります。

祭船に飾られる提灯の数は、半円に飾られる巻藁提灯は1年の日数をあらわす365個、中心の「如意竹」に縦に並ぶ提灯は1年の月数の12個(閏年は13個)、船の全面のほおずき提灯は1月の日数の30個が灯されるといいます。

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●朝祭(午前9時~12時 飾橋~天王橋)

車楽船が運航しているさま

朝祭

「投げ花」の様子

投げ花

朝祭では、巻藁船から模様替えをした車楽船1艘蟹江川に浮かびます。大屋台に高砂人形が安置され、梅花・桜花が飾られた祭船が稚児を乗せて、宵祭同様、飾橋を出発し、祭囃子を奏でながら天王橋まで川を上ります。天王橋に着くと、役者衆らは船から降り、神社拝殿で天王囃子を奏します。以前は、天王囃子が終わるころ、船では船を飾る梅花・桜花の枝が山乗りによって折られ観衆に投げられていましたが、現在では危険回避のため先着順で配布されています。この祭事は「投げ花」と呼ばれ、この花を受け取り家に飾ると「雷除け」や「良縁に恵まれる」などの言い伝えがあります。

「投げ花」が終了すると役者衆らは乗船し、公民館近くまで船が戻り祭は終了となります。

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●100日祭りの日程表*神葭の神事

朝祭22日前 稚児定め
朝祭14日前 多度大社参拝
宿入り
朝祭13日前 稽古始め
朝祭 8日前 葭刈準備*
朝祭 7日前 葭刈*
大注連縄起し
船がらみ
朝祭 3日前 稽古上げ
8月第1土曜日 (宵祭) みそぎ
天王参り
宿囃子・祭船の運航
8月第1土曜日の翌日 (朝祭) 山起し
祭船の運航・天王囃子
山下し
朝祭 1日後 神葭流し*
朝祭 7日後 棚上り*
朝祭41日後 中湯立て*
朝祭77日後 棚下し*

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蟹江町観光協会

住所

愛知海部郡蟹江町大字
須成字川西上371番地
蟹江町観光交流センター2F

0567-95-1111
0567-95-9188