かにえの歴史
「かにえ」という地名が始めて文献に登場するのは、1215年(建保3年)、「水野家文書」中のこと。その頃の蟹江は一面を海で囲まれ、「蟹江郷」、「富吉荘」などと呼ばれていました。海辺に柳が茂り、多くの蟹が棲息していたことから、「かにえ」と呼ばれるようになったと伝えられます。
その後、戦国時代には伊勢湾における海上交通路の要塞地に。続く江戸時代に蟹江川と日光川の河口部に作られた「蟹江港」は、百石舟を入港させられるほどの規模を誇ったと言われています。この頃、河の両岸には大きな倉庫が建ち並び、漁業基地としても利用されるなど、まちは経済活動の一大中心地として大変な賑わいをみせました。
明治22年、「市町村制度」施行のもと、蟹江本町村、蟹江新町村、今村、西福田村の一部が合併して、蟹江町が誕生しました。
明治38年、愛知県が小規模町村大合併の方針を打ち出したことを受け、蟹江町は須成村、新蟹江村、西之森村と、昭和31年には永和村の一部を合併し「新しい蟹江町」に生まれ変わりました。
町章
まちの歴史に深い関わりを持つ旧蟹江城の城主・佐久間家の家紋「三引紋」がそのまま町章となっています。昭和9年に制定。
町の鳥 ヨシキリ
夏に渡来し、秋に去っていく渡り鳥。河川や沼地、休耕地の葦原などに棲息しています。
「ギョギョシ」と聞こえる鳴き声で有名です。
町の木 キンモクセイ
モクセイ科の常緑小高木で、秋の訪れとともに山吹色の小花を咲かせます。一斉に群れ咲く花の、甘い芳香が特徴的です。
町の花 ハナショウブ
アヤメ科の多年草。池や溝の傍らに群生し、初夏の頃に白・桃・紫色などの大きく色鮮やかな花をつけます。